1. 「Google Calendar」の再設計 - 第4四半期
2017年末にGoogle Calendar、特にウェブクライアントが大幅に刷新されるようだ。具体的には、ウェブインターフェースの再設計、ウェブUI上のイベントメモでのリッチテキスト、日単位の予定を横に並べて表示する機能、カレンダービュー内で連絡先の詳細を確認できる機能、セカンダリカレンダーの発見しやすさの向上が予定されている。
2. Gmailの「Smart Reply」
Googleの「Inbox」では既に利用可能なSmart Replyが、近いうちにほかのGmailユーザーにも提供される予定だ。この機能は、よくある電子メールへの返信、例えば、会議やランチへの参加要請の確認などを自動化してくれる。この機能はユーザーが使えば使うほど、メッセージに基づいて返信文章をカスタマイズする能力を向上させ、自動作成される返信文章の文体をユーザーに近づけていく。Google CloudのG Suite担当バイスプレジデントを務めるPrabhakar Raghavan氏によると、何百万人ものInboxユーザーが取得する返信の8件に1件は機械によって生成されたものだという。
電子メールをスヌーズする機能も追加される予定だ。この機能は、すぐに対応する必要のないメッセージを一時的に非表示にして、後日、再び表示する。
3. 「Drive File Stream」 - 第3四半期
Google Drive File Streamを使用することで、ユーザーはマッピングされたドライブ上のファイルに、「Mac」「Windows」「Chrome OS」デスクトップからアクセスできるようになる。ファイルは「Google Drive」へのリンク、またはオフラインで利用可能なミラーファイルとして提供される。第3四半期中に、GoogleはGoogle Driveに保存された「Office」ファイルやPDFファイルにコメントを追加できる機能も提供する予定だ。
4. Calendarの会議室予約の自動化 - 第3四半期
会議参加者のニーズ/空き時間/位置情報に基づいて、会議室を自動で予約する機能がCalendarに追加される。時間と部屋の両方を提案する機能や、部屋予約の競合を解決する機能も備える。
5. Gmailアドオン
Gmailアドオンは、開発者がウェブ、「iOS」およびAndroidクライアントでGmailの機能を拡張することを可能にする。例えば、電子メールの情報に基づいてインボイスを自動ポピュレートするアドオンなどが考えられる。Googleによると、Gmailアドオンは現在開発者プレビュー段階にあり、IntuitやSalesforceを含むさまざまな企業の開発者がアドオンの開発に取り組んでいるという。
6. 「Google Cloud Search」の拡張 - 第3四半期から
GoogleはG Suite内で検索可能なデータ範囲の拡大を計画している。具体的には、2017年第3四半期に「Google Sites」まで拡大し、第4四半期にはサードパーティーのデータも検索可能にする予定だ。
7. Docs、Sheets、Slidesのオプション強化 - 第3四半期から
DocsとSheets、Slidesにさまざまな細かい修正が施される予定だ。具体的には、2017年第3四半期、DocsとSlidesにテーブル(表)を埋め込む機能が追加される。第4四半期のアップデートには、DocsとSheets、Slidesのテンプレート統合、Sheetsの「エンタープライズ向けピボットテーブル」が含まれる。
8. 「Protected Team Drives」 - 第4四半期
2017年第4四半期のProtected Team Drivesの発表後、Googleは新しいTeam Drivesに保存された情報の保護を強化する追加機能をロールアウトする予定だ。これには、共有や印刷を許可するファイルを制御できる、管理者向けの新しいコントロールが含まれる。Googleは第4四半期、G Suiteの管理レポートに対して「BigQuery」アナリティクスを実行する機能や、単一のインターフェースから全てのTeam Driveメンバーに電子メールを送信する機能も発表する予定だ。
9. 「Hangouts Meet」の保存機能 - 第3四半期
Google Hangouts Meet機能経由のビデオ会議は、2017年を通してアップグレードされる予定だ。第3四半期には、帯域幅の最適化、通話中のテキストメッセージング、50人が参加できる会議、Google Driveへの記録、通話機能を利用できる国の増加などの機能強化が施される。
10. 「Jamboard」 - 第2四半期
Googleの55インチ4KデジタルホワイトボードJamboardは、5月下旬に発売される予定だ。Jamboardはリアルタイムコラボレーション用の製品で、形状および手書き認識機能、G Suiteサービスとの完全な統合を提供する。

G Suiteに対して2017年内にGoogleが実施予定の変更の概要
提供:Google